副所長天野方一医師が第65回日本腎臓学会学術総会(神戸)において一般演題で発表を行いました。

題名:尿酸再吸収阻害薬ドチヌラドを投与された慢性腎臓病患者の腎機能変化に関する検討

高尿酸血症は独立した慢性腎臓病(CKD)発症のリスクであることが分かっていますが、尿酸再吸収阻害薬ドチヌラドの腎機能保護効果に関する影響を調べた研究はほとんど認められていません。本研究では高尿酸血症合併慢性腎臓病患者において尿酸降下薬ドチヌラドの使用された症例を対象とし、投与前後においての腎機能の推移を比較しました。結果、ドチヌラドの使用は腎機能の改善効果があることが示唆されました。

慢性腎臓病における腎機能の低下抑制は末期腎不全の発症だけではなく、末期腎不全関連の合併症発生も予防する可能性があります。更には医療費抑制につながり、本研究の社会的貢献は高いと考えられます。